実名にこだわる理由
私は、フェイスブックのみならず、市販誌に寄稿した全ての記事、拙著『サラブレッドの血筋』、そしてツイッターも実名(本名)にしています。
実名で発信する場合、確かに反論は恐いです。しかし、発信する価値ありと思った事柄は臆せずに発信したいのと同時に、
それがもしも他者の考え方や行為に影響を及ぼす内容ならば、更にはそれが他者への批判的内容も含むのであれば、
なおさら書き手として身を隠してはならないと私は考えます。
2016年8月21日の朝日新聞に「匿名での書き込みは卑劣な行為」と題した投稿があり、
その中に「自己主張がしたいなら、正々堂々と氏名を明らかにすべきだ。そして自分の言葉に責任を持つべきだ」とありました。同感です。
しかし、誤解頂きたくないのは、私はどのような場面においても実名を貫くことを「是」としているのではありません。
このご時世で、些細なことでさえ炎上し生活に支障をきたすこともあり、正当な意見を述べるにも匿名にせざるを得ないこともあるでしょう。
そういう意味では、私が常に実名にこだわるのはあくまで自分の価値観とポリシーであるということです。
以前、私は Sadler's Wells と El Prado の親仔関係を疑ったことがあります
(詳細は本ウェブサイト中「Sadler's Wells と El Prado の親仔関係を疑った顛末」)。
今では笑い話となった本件は当時、吉沢譲治さんにも対応を相談したところ、「堀田さん、これを実名で公にするのは身が危ないからペンネームにした方がいいよ」と、
競馬サークル内のトラブルで行方不明になった人の例を出しながらしんみりと言われました。吉沢さんとの懐かしい思い出です。
ツイッターではしばしば科学的な質問を受け、回答させて頂いておりますが、ご質問者はどのような方なのか? といつも想像しています。
できれば相互に自己紹介をしながら実名でのやり取りの方が嬉しいですし、そんな深いやり取りによって継続的に論議させて頂けたなら間違いなく私自身の勉強になります。
先週もイギリスから私の書物を読みたいとの連絡が入り(拙著は和英併記)、お互いに自己紹介をしたところです。
ツイッターのDM(ダイレクトメッセージ)は誰からも受領可にしていますし、本ウェブサイトには私のメールアドレスも掲載しております。よろしくお願い申し上げます。
(2018年5月24日記)
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