我がレゾンデートル(その3)
「我がレゾンデートル」と題したものは (その1) (その2) と書きました。今回は2年半ぶりに続編です。
我が自作本『サラブレッドの血筋』の第4版について、次はいつ発行なのかと問い合わせも頂戴し、
楽しみに待ってくださっている方がいることを知るのは非常な励みになります。有難うございます。
しかし……今年のはじめには今秋に発行のつもりでいたのが、筆がまったく進まないままにあれよあれよと今年も3分の2が過ぎてしまい、
あらためて来春に発行を延期することにしました。申し訳ございません。再延期だけは避けねば……。
そんな中、こちら のとおり、「ネットケイバ」で私の本を取り上げてくださり、心底驚きました。
ご存じのとおり本コラム欄では、ネットケイバに掲載の血統表の下段に付されている表記に関し、
こちら や こちら 、さらに前回の こちら で、
要改善と考える点について率直に意見を書きました。そんな我が筆致にもかかわらず、今般のような企画を立ち上げてくださったネットケイバの関係者の方々には、
「それはそれでこれはこれ」という棲み分けのスタンスを感じ、非常に共感を覚えます。この場を借りて御礼申し上げます。有難うございます。
ちなみに今般の企画は、出版社(星海社)とネットケイバのコラボかと思い、拙著の編集者のOさんに訊いたところ、
かなり前にネットケイバ側から求めがあって星海社の競馬関連本を何冊か送っていたところ、拙著が選定されたとのことでした。重ねて有難い話です。
また、今般Oさんが、Amazon の拙著のレビューに こちら があることを教えてくれました。
最近、競馬界内では好ましくないニュースがいくつかあり、また個人的に夏バテ気味であり、気持ちが前向きにならない日が続いていました。
今日のこのコラムも前回からかなりの日が経っていることはそれが原因でもあるのですが、
編集者よりの「発売から1年以上が経って、こういうレビューが出てくるのは嬉しいですね」との言葉は、さらに頑張らねばとポジティブな気持ちにしてくれました。
一昨年に最初にOさんより頂戴した執筆依頼のメールは、遺伝学的視点から競走馬の血統を説いたものが見つけられず探していたところ、
我が『サラブレッドの血筋』にたどり着き、ついては「遺伝学の基礎に沿った競走馬の血統に関する入門書」を、との趣旨だったと思います。
すると、上記レビューを書いてくださった方にはその趣旨をしっかりとご理解いただいたことになり、とても嬉しく、著者冥利に尽きます。
拙著は、生物学(遺伝学)で教鞭をとる、懇意にしている大学教授にも献本したのですが、
「これまでに出版されてきたサラブレッドの遺伝関係の本は遺伝学的には??と思われる個所が多々ありましたが、堀田様の本は遺伝学に立脚した内容であると思います。
講義等でも学生の理解を深めるために利用させていただくかもしれません」とのお言葉を頂戴したことも思い出しましたし、
我が母校の麻布大学をはじめとする大学の図書館でも置いてくださっています。嬉しいことです。
さらなる探究は、サークル内の共存共栄のためにも、中立な視点をいかに持ち続けられるかが肝要だと思います。
こちら や こちら や こちら に書いたように、
迎合も忖度もしない中立なスタンスは決して崩してはならないと、自らの気持ちを引き締めます。
(2024年8月28日記)
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